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携行品損害 事故発生率の高い重要補償項目のひとつ-PR-

海外旅行保険の補償項目の一つに携行品損害というものがあることは、当サイトを訪問された方ならご存知だと思います。無料カードなら高くて20万円程度。ゴールドカードで50万円程度のものがセットされているのが一般的です。

死亡/後遺障害補償のような何千万円もの補償が付いているわけではないので、地味な印象もありますが、裏を返せば、事故発生率が高いからこそ、補償額が低めに設定されていると考えられますし、それだけ必要性が高いと言うことができます。

事実、携行品損害に関連する事故の発生率は高いようで、ジェイアイ傷害火災保険が出している海外旅行保険事故データによると2011年度の場合で、保険事故全体の実に34.9%(保険金支払いに関連する事故に占める携行品損害の割合)を携行品損害が占めているということです。

携行品損害を理解するための6つのポイント

地味そうに見えて重要度の高い携行品損害補償ですが、ポイント毎にもう少し具体的に見てみましょう。なお、以下記述する内容は、個々の保険商品での取り扱いが異なる場合もありますので、個別に加入している、あるいは加入しようとしている保険(カード付帯保険あるいは市販の保険)の中身を見て各自確認してください。

ヨーロッパ・アフリカ地域で多い

携行品損害に関わる事故は、地域別に見るとヨーロッパやアフリカなどで多発しています。航空機を乗継するケースが多く、その分だけ荷物の積み替えも多くなり、スーツケースが壊れる事故が発生しやすいようです。また、スリなどの盗難が多いことも、これら地域での事故発生率を高める要因となっています。

そもそも携行品って何?

今さらですが大事なことです。何が補償されるかを知らずに保険に加入しているというケースは少なくありませんが、携行品損害で補償される携行品が何なのか、あるいは補償されない物は何なのか、ご存知ない方が恐らく9割以上ではないでしょうか?

携行品損害の携行品とは、旅行中に持ち歩く身の回りのものを言い、かつ自分に所有権があるものです。例えば、カメラやスーツケース、時計や携帯電話などがあげられます。所有権が自分にあるものなので、レンタルショップで借りたスーツケースは含まれないということになります。業者からレンタルしたスーツケースを壊した場合などは、携行品損害ではなく賠償責任の方の対象になります。

携行品に含まれないもの

各海外旅行保険の補償規定に例示されていますが、現金や小切手、クレジットカード、コンタクトレンズ、帳簿、図面、動植物、自動車、オートバイなど。また、登山に使用するピッケルやアイゼン、サーフィンなど危険を伴うスポーツの道具なども含まれません。

置き忘れ・紛失は対象外(盗難・破損への補償です)

携行品損害は、身の回り品の盗難や破損などに対しての保険です。置き忘れた場合や単に失くしてしまった場合などは補償されません。また、盗難といっても、置き忘れによる盗難は当然含まれません。

補償額は?

冒頭でも触れたとおり、クレジットカードの海外旅行保険の携行品損害は、10万円から50万円が一般的な保険金額になります。ただ、現実に事故が発生した場合は、一度の事故でその満額がもらえるとは限りません。多くの場合、次のように規定されています。

1回の事故について、携行品1つ(1点または1対)あたり10万円を限度として時価額または修繕費のいずれか低い方をお支払いします(自己負担額3千円)。なお、航空券や乗船券などの損害は5万円を限度としてお支払いします。といった感じです。

つまり、高価なものが盗難・破損などの被害に遭っても、最高10万円までしか補償されず、損害額のうち、3千円は自己負担しなければなりません。また、チケットの類は5万円が限度になるということです。

時価額または修繕費のいずれか低い方が払われる

時価額または修繕費のいずれか低い方が払われるということは、パソコンや携帯、デジカメなど発売後、短期間で急激に価格が下がる商品には不向きな保険と言えます。

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